失策

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「艇長、間もなく爆撃ポイントです!」 雨霰と降り注ぐミサイルを回避しつつ、ファルコン1番艇はようやく目標である皇宮上空に達しようとしていた。 「ようやく到達したか・・・それでは直ちに大気圏下へ降下する!!大気圏へ突入してしまえば宇宙からのミサイル攻撃は収まる。もう少しの辛抱だ!!」 艇長がミサイルの爆風で揺れる中、部下達を鼓舞する。彼の言う通り、大気圏内へ突入してしまえば、帝国軍は本星への被害を恐れてミサイル攻撃は出来なくなるのだ。現に攻撃に使用されているミサイルは宇宙空間専用の対空・対艦タイプで、これらは大気圏に突入すれば摩擦熱で燃え尽きてしまい、本星への突入は出来ない物だった。 「はっ!大気圏へ降下します!!」 グォオオオ・・・! ファルコン1号艇は緩やかな進入角度でダルキュア本星へ降下を開始した。すると、 「今だ!惑星間弾道ミサイル発射!!」 帝都防衛本部でホーウッドが鋭く命令する。 ゴォワアアアッ!! ゴォオオオオッ!!
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