失策

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「敵戦闘艇、降下速度を上げました!このままではミサイルが外れてしまいます!!」 「次弾発射用意!!閣下、よろしいですね?」 帝都防衛本部ではファルコンの動きをオペレータが解析し、本部長がホーウッドに攻撃許可を求めるが、 「本部長、勝手に命令を下すなと言っているだろうが!次弾発射の必要無し!!敵戦闘艇は戦闘機に対処させる。各ミサイル基地には惑星間弾道ミサイルを戻し、対空迎撃ミサイルを用意させろ!!」 「は・・・」 「聞こえん!!復唱はどうした!?」 「は、はっ!!」 不承々々返事をした本部長がホーウッドにどやしつけられ、慌てて敬礼する。彼はそんな本部長に目もくれず、モニターに映し出されるファルコンを険しい目つきで凝視していた。 「戦闘機30、成層圏に到達!間もなく支援機20も到達します!!」 「敵戦闘艇、間もなく大気圏を突破します!!」 オペレータが報告すると、ホーウッドが険しい表情のまま、無言で頷いた。
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