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「ミサイル接近!本艇の上空、極めて至近距離を掠めて行きます!!」
「総員、衝撃に備えろ!!」
ゴワァアアアッ!!
ゴォオオオオッ!!
ファルコン1番艇の上空を帝国軍の放ったミサイルが掠めて行く。
「「うわぁああっ!!」」
被弾は免れたものの、至近距離で交差したことにより彼らの艇は大きく動揺し、乗員達は思わず叫び声を上げた。
「艇の姿勢を安定させろ!!この速度で姿勢を乱しては耐熱温度を超えてしまうぞ!!」
「分かってます!!今の衝撃で降下速度が上昇!船体の温度が耐熱温度を超えます!!」
操舵手が必死にコントロールするが、高速で大気圏に突入しており、なかなか上手く立て直しが出来ない。
「落ち着け!耐熱温度を超えたとしても、本艇はそう簡単には溶けない!!」
部下の悲鳴に近い報告に艇長は声を張り上げて叱咤する。その甲斐あってか、艇の姿勢と降下速度に落ち着きが見えてきた。
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