混迷

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「はっ。ラインツ閣下からはアルベルト少将に充当している第3艦隊の一部を補充用に配置転換せよとの命令が来ております」 「副長、それは通信障害が出る前の話だろ?再度問い合わせると同時に現況の確認をしてくれ」 「わかりました」 レオンの命令に副官が対応しようとすると、オペレータの1人が困惑気味に報告をする。 「閣下、ジェライド閣下が通信を求めております。ただし、閣下と副長だけと話をしたいとの事ですが・・・?」 「ん?どういう事だ?・・・まぁ、良い。この状況では連邦軍が急進してくる可能性も否定出来ない。副長、話は俺一人で聞くから、貴官は艦隊の指揮を頼む」 「了解しました」 クル―や幕僚達の敬礼に見送られ、レオンは首を傾げながらブリッジを後にして自室へと戻る。そしてそれから10分後、彼は難しい顔をして戻って来た。 「閣下、何かございましたか?顔色が宜しくありませんが・・・」 副官が心配そうに聞くと、
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