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「副長、詳しい話は後でするが、アルベルトから戦力補充は無い」
「な、何ですと!?」
レオンは副官が驚くのを苦笑しながら、制し、
「落ち着け。我々はアルベルトを合流し、この場を離れる。目的地はC回廊だ」
と返す。
「なっ・・・!」
更に驚く副官を尻目にレオンは矢継ぎ早に命令を下したのだ。
「全艦、我々は後退の後に第7艦隊と合流し、彼らを麾下に置いてC回廊へと向かう。航海士は航路選定を急げ。修理に関しては移動中に応急修理を行い、本格的な修理が必要な艦はこの場に残り、修理の後にジェライドの指揮下に入る事。急ぐぞ!全艦、後進全速!!」
ゴォオオアッ!!
第6艦隊は更に後退の速度を早める。やがて連邦軍の追撃の心配が無い位置まで後退すると、一斉に反転してジェライド達の主力艦隊を突っ切って後方へと撤収したのだった。
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