混迷

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・ ・ ・ 「何だと!?」 「・・・そうか」 連邦軍主力艦隊に戦艦ゲイボルグによる帝都急襲の報が入ったのはエドワードが本格攻勢に出ようとした時だった。エドワードは驚きの声を上げ、総司令官たるマイセンは事前にある程度の事を知らされており、既定の事実として受け止めているようだ。 「恐らく、帝国軍にもこの情報は入っているでしょう。閣下、奴らは首都星を襲われて動揺している筈です。攻勢にでるチャンスでは?」 「同感だ。一気に攻勢をかけ、帝国軍を粉砕する!マイセンには我々の後詰めを要請しろ!!」 「はっ!了解しました!!」 戦艦アビゲイルではエドワードの好戦意欲が一気に爆発し、副官のバウンドもこれを支持していた。彼等にとって帝国軍の動揺はこの上ない好機と捉えたのだ。 「マイセン閣下から入電!『後詰めは了解した。貴官の健闘を祈る』との事です!」 オペレータの報告にエドワードが頷き、
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