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戦艦ガルディアスを先頭に陣形を変更した第38宇宙艦隊はC回廊へと進入していく。
「大佐、前回とは違い、回廊内に残る岩礁が少々多いですね。通過は可能ですが、あまり高速で突っ走ると言う訳にはいきませんよ?」
「航海長の言う通りだ。砲術長、主砲及び対空火器の準備は大丈夫か?」
ヴィーザルの注意に頷きつつウィルがオイゲンを見ると、彼は無言でニヤリと笑いながら親指を立てる。
「大佐、岩礁だけではなく、砕けた小石も多い状況です。そいつがノイズになってレーダー連動の障害になるかもしれませんので、有視界航行に備えて見張りも配置しております」
「わかった」
ベッカーの報告にウィルが短く答えてから続ける。
「戦況は大きく動いた。我が軍主力は連邦軍のそれと真正面からぶつかり合い、殴り合いに近い状態になっているだろう。我が軍が別働隊を星系外に出そうとするように、敵もアキレスの艦隊を動かして何かしらの行動をとるやも知れん。警戒を怠るな!!」
「「「了解!!」」」
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