痛恨

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「だが・・・!」 マクシミリアンが一瞬ギリッと苦虫を潰した表情を見せてから不敵な笑顔に変わると、 「今回の件は軍の大失態。少なくともシルバラードとホーウッドの責任は免れん。あの2人がいなくなれば、軍の発言力は自然に低下する。そうすれば我ら貴族の力を陛下も無視する事は出来なくなる。ふふふ・・・陛下の貴族軽視のお考えも少しはマシになる言う物だ」 そう言いながら車に乗り込み、それにアルフレッドが続いた。取り巻き達も数台の車に分乗し、皇宮を出発する。 「父上、先程のお言葉ですが・・・」 「ん?何か異論があるとでも言うのか?」 「い、いいえ・・・ただ、」 父に再び睨まれたアルフレッドは恐る恐る口を開く。 「ええい!何が言いたいのだ!?早く言わぬか!!」 今度ははっきり物を言わない事に焦れたロワナーの平手打ちが彼を襲った。 「あぶぅ!!」
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