痛恨

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「まぁな。だけど、殿下が幸運の女神だって言ったのはお前だぞ?ジョージ」 「船長、そりぁあカジノの話でしょ?まぁ、今の状態からの生還もある意味賭けみたいなモンですがね」 ブリッジに笑い声が起きる。 「同感だ。おっ!援軍が到着したようだな。さぁ、リンゲルまで一気に逃げ切るぞ!!」 「「了解!!」」 ニックの激にクルー達が気合いを入れて返事をする。レーダー解析画像にはゲイボルグの横腹を突くかの如く、複数の光点が浮かび上がってきたのだった。 ザワザワ・・・ 一方、ニックの無茶苦茶な説明に客室はどよめいている。そりゃあそうだ。ミディアのおかげで宇宙港を脱出出来たが、彼女が乗船した事でゲイボルグに追われてしまった。そして今度は彼女のおかげで結局助かるらしい。 『皆、俺の言った通りだ!俺達は助かる。後方に援軍が来たぜ!!』 再びニックが船内放送で生徒達に話しかけた。援軍到着の報に客室が一気に湧きかえる。
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