痛恨

24/49
前へ
/1283ページ
次へ
「艦長、ワープアウトした帝国軍艦隊が急進してきます」 「うむ。雨あられと降って来るミサイルに接近中の航空隊に艦隊か・・・ある意味、袋叩きだな。そう思わんか、副長?」 次々に迫って来る帝国軍に対して辟易気味に感想を漏らすレナードだったが、 「艦長!そんな悠長にしてて大丈夫ですか!?いくら本艦でも全ての攻撃に対応し切れません!!」 副官が強く諌める。ブリッジにいるクルー達も不安げな顔をしていた。 「本当に副長は心配性だな。本艦の装甲を打ちぬける艦など帝国軍・・・いや、この銀河には存在しない。」 レナードは不敵な笑顔を浮かべる。彼自身、帝都急襲作戦前は連邦軍の技術の粋をあつめて建造したゲイボルグの防御力に自身はあったが確証は無かった。しかし、作戦が進むにつれて確証を得るとそれは大きな自信となって表れた。 「主砲の攻撃目標を正面の駆逐艦から変更する。対空弾を装填し、照準を敵航空隊に向けろ。対空砲は引き続き飛来するミサイルを迎撃!」 ゲイボルグの主砲塔がゆっくりと旋回する。
/1283ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4692人が本棚に入れています
本棚に追加