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「・・・ミディア」
皇宮でこの様子を見ていたアレクは厳しい表情で妹の名前を呟き、後ろに控えるハンスとフローラは心配そうな顔でモニターを見る。一方、彼女を乗せたモーニングスター号では、
「船長!連邦軍のバケモノが更に加速!本船に向かってきます!」
「分かっている!ジョージ、リンゲルには逃げ切れん。速度はこのまま、右舷急速回頭!!」
「了解!面舵一杯、コースターン!!」
ニックはゲイボルグの追跡を避けるべく、右に旋回を命じた。
「「「キャァアアアッ!!」」」
急速に回頭した事で生じるGに客室の生徒達が思わず悲鳴を上げる。
『メイデイ!メイデイ!!本船は連邦軍戦艦の襲撃を受けつつあり!!回避すべく船を振り回すから、腹に力を入れてしっかり掴まっててくれ!!』
ニックの怒鳴り声が客室に大きく響いた。
「次は左だ!ジョージ、取り舵一杯!!」
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