痛恨

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「民間船まで30宇宙キロ。ジグザグに進路を取っております」 「機関長、ワープフィールドを3割増しに大きく展開したい。出来るか?」 「問題ありませんが跳躍出来る距離は半分になります。よろしいですね?」 「十分だ。航海長、狙いはわかるな?」 「勿論です艦長。あの民間船を見事ワープフィールド内に収めてご覧に入れましょう」 自信満々の表情で航海長が言った。実際のところはワープインするタイミングとワープフィールドへの取り込みを合わせなければならず、ましてや高速で蛇行するモーニングスター号への接近は正直言うと難しい。 「民間船まであと20宇宙キロ!追尾する艦隊の砲撃が止みつつあります!!」 オペレータの報告にレナードは無言で頷いた。 「エネルギー充填120%!艦長、ワープ準備完了しました!!」
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