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「船長、軍の迎撃は失敗したようです。敵艦が加速しながら更に迫って来ます!」
「とにかく今は逃げるしか無いでしょう?このまま蛇行を続けます」
「ジョージ、ただちに舵中央だ。直進しつつ出力を80%に落としてくれ」
「了解!・・・って船長、直進ですか?」
モーニングスター号のブリッジに悲観的な空気が流れる中、でニックが直進を命じると、ジョージ以下のクルー達が驚きの目を彼に向ける。
「安心しろ。ヤツに拿捕されるつもりは少しも無い。逃げ切るんだ」
「ですが船長・・・」
さすがのジョージも否定的な目をニックに向ける。
「だが、このまま蛇行して逃げても逃げ切れん。ならばギリギリまで引き付けて、寸での所でヤツの航行軌道上から離れるしかない」
ニックが断言するが、
「ですが・・・」
ジョージ以下、モーニングスター号のスタッフが疑問視する。
「ヤツは恐らく自分のワープフィールドに俺達を取り込むしか他に拿捕する方法が無い筈だ。だからこそワープする寸前にヤツから離れるって訳だ。勿論、賭けの要素が強いがな」
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