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「溶融だと!?冷却しろ!少しでも先に引き延ばせ!!」
「閣下、もうやっております!本当にこれ以上は危険ですし、追いつく事は不可能です。追撃を中止して下さい!!」
「くっ・・・分かった。全艦エンジンスロー、機関を冷却しつつ巡航速度へ!!」
部下達に諌められたヘンケルスはついに追撃中止を命令する。そして、
「冷却が完了したらヤツを追い掛けるぞ。副長!宇宙艦隊司令部に敵艦のワープトレースの徹底と、その解析データを本艦宛てに送るよう要請しろ」
「了解しました!!」
拳を固く握りしめながら次の策を命じた。
『ヤツめ・・・このまま帝国領からは返さん。絶対に捕捉して沈めてやる』
心の中でそう呟きながら、自分の席にドカッと座り込む。
「帝国軍艦隊、減速しました!本艦の追尾を諦めた模様です!!」
ゲイボルグに帝国軍の動きが報告されると、クルー達は歓喜の声を上げたのだった。
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