4691人が本棚に入れています
本棚に追加
「船長、軍も追尾を止めました。本船は孤立無援状態状態です」
「ふん、孤立無援は慣れてるさ。戦争なんてモノは結局のところ、自分の腕が頼りなんだよ!」
鼻で笑うニック。続けて、
「そんな事よりも、あのバケモノとの距離はどうだ?」
「はい。あと15宇宙キロ。このままの状態ですと、あと5分で接触する見込みです」
「5分ねぇ・・・一生のうちで一番長い5分になりそうだぜ」
苦笑するニックに、ジョージがこれまた苦笑して口を開いた。
「船長、この状況を楽しんでません?俺なんかは手が震えて止まりませんよ」
「正直言うと、現役の頃を思い出して少々血が騒いでいるな。って言うか、お前だってそうだろ?手なんか全然震えて無いじゃないか」
「あ、バレました?」
おどけた表情でジョージが返すと、ブリッジに笑い声が響いた。
最初のコメントを投稿しよう!