レナード

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「来たか!?」 モーニングスター号にはニックの怒声が響いている。 「船長!敵艦接近まで8宇宙キロ!!」 「よし、そろそろ頃合いだな。客室に船内放送を繋げ!」 「はい・・・どうぞ!!」 オペレータが素早く反応すると、ニックはインカムのスイッチを入れた。 『ガッ・・・こちら船長のニックだ。本船は間もなく急速回頭する。お嬢さん各位はベルトをしっかり締めて、前の座席にしがみ付いてくれ・・・済まない。正直言って助かる確率はほんの少しだけ下がったようだ。だが、俺は諦めない。だから、ほんの少しで良い・・・俺を信じてくれ。以上だ!!』 「・・・」 半ば一方的にまくし立てたニックの放送に生徒達は呆気に取られていた。すると、 「皆さん、聞いた通りです!すぐにベルトを確認して座席に掴まって下さい!!」 アントープが大声で生徒達に指示を出す。
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