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「民間船まで4宇宙キロ!!最接近まであと50秒!」
「よし。間もなくワープ航行に入る!総員、対ショック防御!!」
間もなくワープインするゲイボルグでは航海長が指示を出すとクルー達がシートベルトを慌てて締める。レナードはその様子を見ながら鷹揚にベルトを締めた。
「航海長、機関異常無し。いつでもワープ可能です!!」
「うん。ありがとう、機関長」
航海長が機関長に礼を言う。目前のモーニングスター号の動きに合わせて機関の出力を調整して最接近したタイミングでワープインする。言葉言うのは容易いが、それを実行するのは極めて繊細な調整が必要になる。とても凡人の成せる技では無いのだから自然と礼が出たのだろう。そして、
「民間船まで3宇宙キロ!!」
「進路このまま。最終チェック!!」
「今だ!ジョージ、取り舵一杯!!緊急回頭!!」
彼我の距離が3宇宙キロとなった時点で、ついにニックが動いた。
「了解!取り舵一杯、緊急回頭!!」
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