4691人が本棚に入れています
本棚に追加
「むっ!!」
宇宙艦隊司令部でこの様子を見ていたシルバラードが短く声を上げた。そして、
「なるほど。確かに敵艦のワープフィールドから逃れるにはこのタイミングしか無いでしょう」
傍らのブルックスも頷く。一方、
「だが、あの艦は全てにおいて我々のスケールを超えている。間に合うのか・・・?」
帝都防衛本部ではホーウッドが疑問を口にしていた。
「・・・」
「殿下・・・」
相変わらず険しい表情でアレクが事の成り行きを見守る中、後ろに控えるフローラが今にも泣きそうな表情で呟いた。様々な思いを尻目に、モーニングスター号はその進路を大きく変えてゆく。
「もう少しだ!みんな、しっかり掴まってろよ!!」
「「「キャアァーッ!!!」」」
ニックが檄を飛ばす中、客室には生徒達の悲鳴が上がっていた。
最初のコメントを投稿しよう!