レナード

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「むっ!!」 宇宙艦隊司令部でこの様子を見ていたシルバラードが短く声を上げた。そして、 「なるほど。確かに敵艦のワープフィールドから逃れるにはこのタイミングしか無いでしょう」 傍らのブルックスも頷く。一方、 「だが、あの艦は全てにおいて我々のスケールを超えている。間に合うのか・・・?」 帝都防衛本部ではホーウッドが疑問を口にしていた。 「・・・」 「殿下・・・」 相変わらず険しい表情でアレクが事の成り行きを見守る中、後ろに控えるフローラが今にも泣きそうな表情で呟いた。様々な思いを尻目に、モーニングスター号はその進路を大きく変えてゆく。 「もう少しだ!みんな、しっかり掴まってろよ!!」 「「「キャアァーッ!!!」」」 ニックが檄を飛ばす中、客室には生徒達の悲鳴が上がっていた。
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