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「大佐、索敵機よりレーザー通信!『我、連邦軍10個艦隊相当を発見』!!」
「誰の艦隊だ?」
「はっ、これは・・・戦艦ピオニーです。ピオニーを先頭に方形陣で航行中!!」
場所は変わって、マンダリン星系。C回廊を防衛するウィル達第38宇宙艦隊のもとへ、連邦軍艦隊が迫って来ていた。
「ピオニーか・・・やはりアキレスは転進してきたようだな」
かなり前からアキレスの転進を予測していたウィルの顔には驚きや動揺は全く感じられ無かった。
「大佐、戦闘準備は整っておりますが、如何致しますか?」
ベッカーがウィルに指示を仰ぐが、ウィルは首を横に振る。
「まだ早い。少なくともレオン閣下達を回廊外に送り出すまでは、C回廊の存在を連邦軍に知られたくない」
「はっ、わかりました。では、回廊を隠蔽しましょうか?」
「うん」
ウィルは短く答えて立ち上がった。
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