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「機関長!了解だ。頼りにしてるぞ!」
ウィルが張りのある声で返す。
「大佐、また機動戦に持込むのですか?いささかリスクが高いと思いますが・・・」
「副長、そんなことは分かっている。だが先日の慣熟航海で本艦を始めとする新造艦の実力は身に染みただろ?反航戦も悪くないが、敵に読まれる可能性がある」
「・・・確かに。やってみる価値はありそうですな。仕方ありません。大佐にお付き合いしますか」
ベッカーが苦笑しながら頷いた。そして、
「大佐、それでは全艦にご指示を」
ベッカーから通信用マイク渡されたウィルは大きな声で言い出した。
「全艦に告ぐ!!」
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