帰還 Ⅱ

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一方、連邦軍・・・ 彼らが帝国軍を発見した事は偶然の賜物だった。彼らが航行していた宙域に発生した磁気障害がたまたま彼らのレーダーを増幅させる働きをし、通常では探知出来ない距離にいたウィル達を発見出来たのだ。 「ふふふ、運も実力のうちよ」 ヒゲ面の男がほくそえむ。彼がこの艦隊の司令官のようだ。 「友軍と連絡は取れたか?」 「クラーセン少将閣下、友軍1個艦隊は帝国軍の後方に回り込んだとの事です」 ヒゲ面の男・・・クラーセン少将の問いに傍らの男が返す。彼の副官のようだ。 「よし、これで連中の退路は無くなったという訳だな」
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