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味方は帝国軍の3倍。否が応でも彼らの顔がにやける。
「帝国軍に動きがあります。2時方向に転舵。艦載機が数機発艦したようです」
「ほう?艦載機は我々の陣容を確認する為のものだろうが、2時方向に転舵するとは一体どういう事だ?」
「恐らく反航戦で我々をやり過ごそうとしているのではありませんか?」
「なるほど、すぐに逃げ出さないとは、骨のある奴が指揮を取っているようだ」
クラーセンが鼻で笑う。続けて、
「直援機は敵偵察機を迎撃。我々は奴等の正面に回り半包囲体勢を取る。そして後方に回り込んだ友軍が到着次第一気に完全包囲。敵を殲滅する!全艦、戦闘用意!!」
クラーセンの声がブリッジに響く。
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