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「帝国軍が速度を上げました。進路はそのままです」
副官の報告にクラーセンは自席のディスプレイに目を移すと、2次元的に映し出された帝国軍が速度を上げてこちらに進んで来る様子が映し出されている
「ふん、この程度の速度で反航戦が出来るかよ。敵艦隊との距離は?」
「主砲の最大射程まで40宇宙キロです!」
オペレータが報告する。
「馬鹿者!そんな距離から攻撃を開始したら包囲網が完成する前に敵に逃げられる!更に10宇宙キロ引き付ける前提で報告せんか!!」
「はっ、申し訳ありません!!」
クラーセンの怒鳴り声にオペレータが恐縮して返す。そして、
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