帰還 Ⅱ

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「主砲、斉射3連!!」 ウィルの号令により、帝国軍は一斉に砲撃を開始した。放たれた高エネルギーのビームが彼らの前方にいる連邦軍艦隊へ次々に突き刺さっては爆発する。 「なにぃっ!?」 クラーセンが驚愕の声をあげた。 「機関一杯、最大戦速!突入するぞ!!」 ウィルは更に加速を命じ、連邦軍へ錐を揉むように突入していく。 「主砲は前方の敵に集中せよ。左右の敵は対艦ミサイルで蹴散らせ!」 砲術長のオイゲンが的確に命令する。包囲するつもりが一気に突入された連邦軍艦隊は虚を突かれ次々に爆沈する。 そして、あっという間に完成間近の包囲網を突破してしまった。
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