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「な、何たることだ・・ひ、被害報告！」
クラーセンの怒号が虚しく響く。
「戦艦２、巡航艦５、駆逐艦３隻が轟沈！戦艦３、巡航艦９、駆逐艦１２隻が中・大破した模様です。包囲網が完成する間際の無防備な状態を突かれたとはいえ、ここまでとは・・」
副官が信じられないと言った様子で報告する。続けて、
「・・クラーセン閣下！突破した敵艦隊が我々の後背に回り込みます！」
「なにいっ？全艦、急速反転だ！多少の損害はこの際構わんから、陣形を再編しつつ反撃！再編と同時に一気に押し出して帝国軍を殲滅せよ！」
この段階では連邦軍の方が数で上回っており、多少の犠牲を出しても陣形を再編した方が良いと彼は判断したものだった。
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