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「敵陣突破ぁ!!」
「・・・ふぅ、肝を冷やしましたよ。ギリギリのタイミングでしたね」
戦艦ガルディアスのブリッジ上、オペレータの報告にベッカーがため息をつく。
「ふっ。花は咲かなきゃ、ただの雑草だ。それよりも次の手に移るぞ。このまま砲撃を加えながら敵の後背に回り込む。取り舵一杯!速度はこのまま最大戦速を維持。敵は反転攻勢に出るはずだ。それまでに目一杯痛めつけてやれ!」
ウィルは完全に連邦軍の動きを読みきっていた。戦艦ガルディアスを先頭に、帝国軍艦隊が再び艦を軋ませながら急回頭していく。
回り込まれた連邦軍は必死になって陣形を再編しようとする。帝国軍からの熾烈な砲火に晒されてなかなか上手くいかなかったが、それでも徐々に形が整ってきた。
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