帰還 Ⅱ

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「敵艦隊、反撃を開始しました」 「よし、戦艦群はエアゾール弾を発射せよ!」 ウィルの命令によって各戦艦から小型のミサイルが次々に発射される。連邦軍の反撃はジャミングと帝国軍の高速機動のおかげでなかなか当らない。 小型のミサイルは連邦軍艦隊に突入すると次々に乳白色のガスを吹き出した。 「まずい、エアゾール弾だ!全艦砲撃中止せよ!!」 クラーセンの命令は遅かった。乳白色のガスは彼らの砲撃に反応して発火。連邦軍艦隊は次々と紅蓮の炎に飲み込まれた。 「くそっ!被害は?」 「はっ、通信と索敵に若干の障害が出ておりますが、艦そのものに甚大な被害を蒙った艦はありません」
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