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「ふぅ、帝国軍の奴等、とんだコケ脅しをしやがって。陣形の再編はまだか?」
冷や汗を拭いながらクラーセンが副官を見る。
エアゾール弾は目標に近づくと爆燃性のガスを噴出し、目標が発する砲やミサイル等のエネルギーを発火源にして広範囲を高温の火の海にするもので、地上施設や艦載機のような小型機ならともかく、堅牢な船穀を持つ戦闘艦にはあまり効果がなかった。
「はっ、たった今終わりました。」
「よぉし・・・全艦急進せよ!今度こそ帝国軍を打ちのめしてくれるわ!!」
この間にウィル達は遠ざかりつつある。クラーセンの命令により、連邦軍は一斉に追撃を開始した。・・・が、程なく彼等の眼前に小型の物体がたくさん浮遊している様子が見えた。
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