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エントランスを通りロビーへ入ると、そこには一人の初老の男がいる。二人はその男の前に立つと同時に敬礼をした。
「ラインツ中将閣下、お久しぶりです。只今帰還しました。」
「うむ。ウィル・・・いや、シルバラード大佐、今回の任務、本当にご苦労だったの。貴官らのような若いモノが台頭してきた事じゃし、ワシもそろそろ退役の時期かのう?」
ラインツが笑いながら答礼する。
「いやいや、ご老体にはまだまだ軍に残っていただき、我々のような若輩者の指導をしていただかないと困ります」
「閣下、大佐のおっしゃるとおりです。閣下がいない第3艦隊・・・いや、帝国軍など考えられません」
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