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「報告書は読ませてもらったよ、ウィル大佐」
シルバラード元帥が切り出す。
「３個艦隊に急襲され、それをかわしつつ反撃に転じたばかりか、２個艦隊を壊滅状態に追い込み、残る１個艦隊の半ばを撃沈させるとは、なかなか出来る事ではない」
「左様ですな。そんな芸当なぞ、ワシには出来ませんわい」
「いえ、これはたまたま敵艦隊運動の隙を突けたことと、我々の艦が新鋭艦だったおかげです」
ウィルは二人の賛辞をさらりとかわす。
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