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「あー、気持ちいい。」
フランシア王国の王妃、マーガレットはそういうと、城内にある草むらに寝転んだ。
(めんどくさい勉強も今日は終わったし…。)
「ここにいたのですね、姫。」
マーガレットがうとうとしていると、当然、声がした。ゆっくりと眼を開けると、マーガレットは微笑んだ。
「リョウ。」
そう言うと、マーガレットは体を起こした。
「もう、いつも言ってるでしょ、周りに人がいない時は、マーガレットと呼んでって。幼なじみなんだから気使わないでよ。」
「しかし…。それより、王様がお呼びです。」
「お父様が?」
「はい。」
「わかった、すぐ行くわ。そうそう、あなたも少し女らしくしなさいよね。」
「姫‼」
マーガレットは、クスクスと笑いながら王の間へと向かった。
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