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「うわっ‼」
「キャッ‼」
ところが、あまりにも勢いよく飛び出したので、人にぶつかってしまった。
「痛ぁ、ごめんなさい。」
「つぅ…。姫‼」
「リョウ‼」
「はぁ、いつも言ってるじゃないですか、走ったら危ないって。」
リョウは、呆れたように言った。
「ごめんなさい。」
「で、何をそんなに慌ててたんです?」
「あのね、今日、ベルサム国で舞踏会があるの。」
「えっ…。」
楽しそうに話すマーガレットを、リョウは複雑な表情で見つめた。
「じゃあ、私、準備しないといけないから。」
そう言ってマーガレットは、自室へと走り去っていった。
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