カルマの坂1

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スったお金を握りしめて、街の外れにある薬局へ向かった。 《カラン カラン》 「いらっしゃい。何を買うんだい?」 薬局のおじさんが優しく笑いかけてきた。 「弟が熱が出たんだ。解熱剤をください。」 「解熱剤か…その子はいくつだい?」 「4歳…」 「じゃああまりキツイのは駄目だな…これなら大丈夫だろう。」 おじさんは小さな小瓶を出してきた。 「あと何か栄養のあるものちょうだい。」 「ここは薬屋だよ?市場に買いに行きなさい。ところで僕はお金はあるのかい?」 「あるよ。いくら?」 「500シウォンだ。」 「高いね…ハイ。」 「まいどあり。」 お金を渡して薬を受け取ろうとした瞬間…
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