カルマの坂1

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《バンッ!!》 勢いよく扉が開いた。 「いたぞ!コイツだ!」 自警団をする街の役員たちが店に入りこんできて、リザクを捕まえた。 「なっ!離せよ!」 「お役員、その子がどうしたんです?」 薬局のおじさんが尋ねる。 「広場で集団スリがあってね、その中の一人がコイツがスっているのを目撃してたんだ。」 「なんだと!?」 「仲間が…仲間が熱を出したんだ!お金ないしっ…仕方なかったんだ!お願いだから見逃してよ!」 「うるさいクソガキが!来い!」 「待って!待ってよ!仲間が僕の帰りを待ってるんだ!お願い薬を…」 「フンッ!お前らのような街の汚物は死んじまえばいいんだよ!」 その言葉を聞いた瞬間、リザクの中で何かが弾けた。
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