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《バンッ!!》
勢いよく扉が開いた。
「いたぞ!コイツだ!」
自警団をする街の役員たちが店に入りこんできて、リザクを捕まえた。
「なっ!離せよ!」
「お役員、その子がどうしたんです?」
薬局のおじさんが尋ねる。
「広場で集団スリがあってね、その中の一人がコイツがスっているのを目撃してたんだ。」
「なんだと!?」
「仲間が…仲間が熱を出したんだ!お金ないしっ…仕方なかったんだ!お願いだから見逃してよ!」
「うるさいクソガキが!来い!」
「待って!待ってよ!仲間が僕の帰りを待ってるんだ!お願い薬を…」
「フンッ!お前らのような街の汚物は死んじまえばいいんだよ!」
その言葉を聞いた瞬間、リザクの中で何かが弾けた。
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