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「リザ…兄ィ…?」
「ハザヴェル大丈夫。さぁ薬だよ。飲めるかい?」
ハザヴェルは薬と水をゆっくり飲み込んだ。
すると安心したのか、スーッと眠りについた。
「こんなにも苦しい思いで…それでも僕らは生きてる…なのに大人は僕らは生きる価値さえないって思ってる…」
無情なこの世界に居場所なんてない。
「天国でも地獄でも…ここよりマシなら喜んで行くのに…」
ポツリと呟いた。
すると…
《ペチッ》
「えっ…?」
左頬に痛みが走る。
マリがリザクの頬をぶったのだ。
「リザ兄ちゃんらしくないよ!皆で生きようって……どんなに辛くても皆で生きて行こうって言ったのリザ兄ちゃんじゃない!」
あのマリが目にいっぱいの涙を浮かべて怒っている。
「ごめんマリ…そうだったね…。生きよう、どんなに辛くても。皆で笑える日がきっと来る。」
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