プロローグ

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何も見えない。   何も聞こえない。   縦も横も分からない。     視覚も聴覚も、平行感覚さえも遮断された無限に広がっているであろう深い暗闇の中。       唯一、確信出来る事は、           『僕』という存在が確かにここに在る(ある)という事と、                   ここが『僕の夢の中』だという事…。             (また…この夢か……。)     そう思った時、黒一色だった視界が突然変わり、厚い雲に覆われたグレーの空と焦土と化した街が現れる。       .
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