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頬をつたう雨が滴となって足元へ落ちた時――
「フッ…ククッ……ハハハッ……アハハハハハッ!」
先程の表情とは一変し、狂気を含んだ笑みを浮かべ、声を出して笑い始めた。
「ハハ…ハ………。」
ひとしきり笑うと、途端に無表情になり、視線を下げて俯く。
そして―――
「戦慄の狂乱者……か。」
と呟いた。と同時に視界はまた暗闇へと戻り、次の瞬間、意識が緩やかに覚醒を始める。
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