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「り………きて。…うくん……起き……!りょうくん!」
体が大きく揺すられている感覚と誰かが呼ぶ声で再び意識が覚醒していく。
「ん……んぁ?」
先程『りょうくん』と呼ばれた少年は、寝ぼけた声で返事をした。
「んぁ?じゃないよ遼君!いつまで寝てるつもり?遅刻するよ!?」
「ちこく?なにいってんの?いまはまだ…………」
目を半分だけ開けてそう言い、視線を携帯へ向けて時間を確認した――
「………?………!!!?」
―――直後、半開きだった目を全開にして石化してしまった。
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