プロローグ

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――が、     「ちょっと待った!!」     先程の展開を思い出した綾芽によって手首を掴まれ、阻止されてしまった。     「?…綾芽さん?」     何故止める?とでも言いたげな表情で綾芽の顔をみると。     「なんで?って顔ね。さっきの繰り返しになるから止めたのよ。」   「さっきって、なんの事?」     彼のこの言葉に一瞬驚いた表情を見せたが、次の瞬間呆れた様な表情へと変わり、掴んだままだった手首を放した。     「いいえ…なんでも無いわ。早く学校の仕度をしなさいよ?」     綾芽はそう言うと遼の部屋から出て行った。       .
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