プロローグ

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  綾芽が部屋を去って少ししてから遼はようやく動き出した。   制服に着替え、洗面所で顔を洗い歯を磨く。この間約10分。 時刻は8:35を過ぎている。     そんな事には一切気付かず、遼はリビングへと足をむける。   廊下を歩く彼は何気なく時刻を確認する為、携帯を開いた――                 「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?ちッ遅刻だぁぁぁぁぁ!!!」                   ―――若干の間を置いて、朝の廊下に遼の叫び声が響き渡った。       .
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