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人の隠している感情は、最初同じようなものでも、触れる部分や、さわり方によって、多少なりとも意味合いが異なっていきます。
では、その人が……
→髪の毛、頬、頭に触れる。
失敗をしたときなどによく見せるしぐさです。
両手で頬を押さえたり、頭をかいたりするのは、よく見るのではないでしょうか?
これは、信頼を寄せている他人にふれてもらい、なぐさめてもらいたいという気持ちの現れです。
ほかにも、髪の毛を掻きむしったり、頭を叩いたりなどの強い刺激を与えようとする場合もあります。
これは、触れる代わりに叱咤激励(叱咤は、大声をあげてしかり、はげます。激励は、しっかりやれと元気づけること。)を求める意味合いになります。
→指でくちびるをなでる。
これは、乳幼児が口への刺激で安心感を得ることと関連があると考えられます。
指先でくちびるに触れるのは、不安感を抑えて心の平静(普段と同じように、静かに落ち着いた様子)を取り戻したい、という気持ちの現れです。
さらに不安感が強くなると、指や爪をかむ場合もあります。
→腕を体の前で組む。
このしぐさは、大きくわけて二つにできるしぐさです。
一つは自分の胸を抱き込むようにして腕を組む。
これは、緊張や不安を和らげようとする気持ちが行動に現れたものです。
もう一つは、しっかりと固く組む。
これは、誰でも持っている心や体の「守らないと!」とする防衛本能や、「この人とは嫌だ!」「それは認めない!」といった『他人との拒絶』を示していると思われます。
その人が腕を固く組めば組む程、その度合いの強さをあらわしています。
→足を組む。
その人が硬くあしを組んでいる場合は緊張をしていると言えます。
逆にゆるく足を組んでいる場合はリラックスしていると見ていいでしょう。
しかし、足を深く組んだ姿勢は
腕と同じく、相手の拒絶を表すといわれています。
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