〝Cry for the moon〟

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夕暮れの公園 独り 取り残された子供 去って行く 他人(だれか)の影を 羨ましげに 見つめてる   紅く染まった 大地に長く 空駆ける 鳥達の群れ 羽影(はかげ)を落とし 去って行く     『何もない…僕…』 空っぽの手を 握り締め 『どこに行けるの…?』 嘆き続ける     Cry for the moon… 過去った 過去(じかん)の幻影(かげ)に 怯え続けて 残酷な 太陽(てんし)から逃げ 優しい月(あくま) 見上げて願う     『翼が欲しい…』     夕暮れの公園 独り 取り残された子供 仄青く 輝く月(あくま) 強い瞳で 見つめてる   紺青く(くらく)染まった 夜空は遠く 気付かない 子供は独り 嘆き続けて 立ちつくす     Cry for the moon… 過去った 過去(じかん)の幻影(かげ)に 怯え続けて 残酷な 太陽(てんし)から逃げ 優しい月(あくま) 見上げて願う     Cry for the moon… 絡みつく 身体の芯に 暗い(こわい)記憶が 傷ついて 痛い心が 疼く子供は まだ気付かない     Cry for the moon…     その背中には 小さな翼 輝いている……        
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