4695人が本棚に入れています
本棚に追加
「あらあら、どうしたんですか~?」
「ちょっ!ギブですってマジで!!」
情けないな俺。こんなに身体が硬いなんて……。ってか、ちょっとは加減しやがれ。
「まだまだ、しっかり身体をほぐしましょ~♪」
「だから……、ギャ~~~~~~~!!」
また声を出してしまった。容赦ないなこの人。
「会長!死にますって、本当に」
ところが、『死』という言葉に対して急に俺の背中を押す手が止まった。あれ?どうしたんだ?
「死んじゃだめですよ~!」
少しばかり力のある声で言われたから驚いた。しかも、軽く涙目で……。やめてくれ、俺そんなの弱いから。
「例えばです、例えば」
「……ほんと?」
「はい、ほんとです」
いつの間にか桐生先輩は完全に泣いていた。俺悪者?でも、俺悪くないよな!?なっ!!
最初のコメントを投稿しよう!