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ああああ！会長格好よすぎです！！
あの颯爽とした歩き方！
でも優雅な雰囲気も漂う身のこなし！
はっ！貴族…ぴったりです！
そうですよ！だって苗字もカークランドですよ！？カークランド卿とか萌えます！
毎夜舞踏会とかで憧れの的なんです絶対！でもそれだと王子様の方がぴったりでしょうか！
なんと言ってもあの存在感、薔薇の背景とか似合い過ぎて困ります…
でもでも、あの凛々しい眉は騎士もありですよね！
マントとか！！ちょ、萌えますよ！
うわー似合い過ぎです！
あの翡翠の瞳で見つめられて
｢我が命にかえても…｣
とか言われちゃったら、し、死にます…
萌え死にます！！
あ、でも、口調荒いのもかなり萌えるんですよね…
意志の強そうな眼差し…会長は、イギリス出身………海賊！！
どうして今まで思いつかなかったんです！私！！
貴族(王子でも可)の息の詰まるような関係に辟易していた彼は、家を出て大海へ…
度胸も実力もあった彼は、瞬く間に海賊のトップ。巷では恐れられるほど名を轟かしたり。ストイックな雰囲気で極悪とか…
ぞ、ぞくぞくします！
いけません、頬が緩んできまし…
！！い、今、会長こっちを！
見ましたよね！
しかもしかも！多分、きっと、絶対！
目、合っちゃいましたよ！？
どうしましょう！あまりにも妄想し過ぎて
顔が崩れてたりしたら！
でも幸せです！まさか目が合ってしまうなんて！
会長待ち受けの携帯を忘れてしまった私への神からのアレですか！？
というか、い、今更恥ずかしくなってきたのですが…
お、落ち着くんです、本田菊！
挙動不審な奴とか思われるのなんて絶対に嫌なんですから！
二学期の初っ端から失敗なんて絶対しないんですから！
｢菊？｣
あ、会長待ち受けの携帯のことはカウントしない方向で…
｢菊？｣
｢っふぇ！フェリシアーノ君なんでしょうっ？｣
｢朝礼終わったのに教室帰んないの？｣
｢え…あ…｣
俯いて考え込んでいた菊が、ようやく顔を上げ周りを見渡すと講堂にはもはや数えるほどの人しか残ってはいなかった。
慌てて出口へ歩き出した菊とフェリシアーノが、自分達を見つめている視線に気付くことはなかった。
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