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目覚め
「・・・・・・くん・・・ウくん・タイヨウくん!」
!?
気づくと僕は、蒼白いカプセルの中にいた。
いったい僕は?
「タイヨウくん。君は合格だ。我が校に合格したのだよ。」
合格?僕が?いったい何に?
体が軽い。若返った気分だ。いや、実際に僕は・・・そうだ。思い出した。僕は魔法学校の筆記テストに合格したが、実技は不合格だった。でも実技は合格しなくてもチャンスが貰えるのだ。そのチャンスは、「疑似体験」だ。疑似体験の中で、リアルな人生を歩んで、実技能力をその中で開花させる事ができれば合格という訳だ。しかも、疑似体験の中でアシストしてくれるのは、疑似体験している人の事を特別な存在として認知している人。つまり、僕にとっては「ツキ」だ。ツキは疑似体験の中で僕の妻だ。実際はただの・・・ではないが幼なじみだ。つまり、合格できたのは、ツキのおかげなのだ。もしかするとムーンもツキだったのかもしれない。
「入学式は来週の金曜日です。遅刻しないで来てくださいね。」
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