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休日は入学式だ。制服もピシッと来て、ツキと一緒に登校する。あまりにもレベルの高い学校だから、入った人数は少なかったらしく、クラスは一つ。もちろん、ツキも僕と同じクラスだ。入学式も終わり、出席簿を担任の先生が読みあげる。ツキや僕も回りの皆と同じように「はい」と返事をした。クラスメイトの数は少ない。だいたい30人だ。だいたいの人がはいと返事をした。
不意に、聞き覚えのある声が聞こえてきた。それは名簿順で最後の方で隣の席に座っているメガネをかけた女子だった。名前はムーン。
メガネをとって、彼女は俺を見ながらこう言った。
「月から見た地球、どうだった?」
この話は、僕とツキとムーンの物語。
~終わり~
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