6人が本棚に入れています
本棚に追加
もう一人の人格
憂鬱者Fは今まで、何不自由なく暮らしてきた。
しかし、
ある時「自分の中にもう一人の人格が存在するのではないか」と疑いはじめるようになった。
なぜなら、自分の知らない空白の時間、全く記憶がなかった。
周りの友達に聞いてみると、
「確かに、別人のような憂鬱者Fをたまに見る」
と言っている。
憂鬱者Fは自分が自分で怖くなった。
「自分の知らない自分とは一体誰なのか…」
友達に聞いた限り、もう一人の自分は
「自分が理想とする人格」のようだ。
しかし、自分ではない…
『頭の中がグチャグチャになった』
もう一人の自分を否定したい気持ちになった。
もう一人の自分を受け入れる事に抵抗があった。
そして、混乱した。
一体これから、どうしたら良いのか…。
どうやって、もう一人の自分と付き合っていけば良いのか…。
ある日憂鬱者Fに知らない女の子から💌が来た。
💌「ダァーリン❤明日暇⁉」
(ぇ⁉一体誰なんだ…)
💌「ゃだぁ❤覚えてなぃって⁉
冗談ゃめてょ💧 明日いつもの場所で待ってるね😁」
(こいつには、彼女がいたのか…)
俺には、二十年以上彼女がいた事がないのに💧
憂鬱者Fは嬉しいような、悲しい気持ちになった。
最初のコメントを投稿しよう!