『憎しみ』こそ真実

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『憎しみ』こそ真実

H&Fにより、職を失った人たちも沢山いた。 全く想像もしなかった世界に、疑問を持つ者も多くいた。 ある薬品会社の社長もその一人だった 憂鬱者C… 彼はH&Fが広まった世界を否定し 愛より勝る感情…それが『憎しみ』 『憎しみ』があるからこそ人間が人間である意味があると宣言した。 もちろん、彼と同じ状況に置かれた人々は次々と彼に賛同し、ついには一種の宗教団体のようになった。 その宗教団体は『真実の扉』と名前をつけられた 『真実の扉』の主想は 『憎しみ』から苦しみが生まれ、 苦しみがあるからこそ、本当の喜びを理解する事ができる。 H&Fによって汚染された世界を元の世界へ戻そうというものだ。 表ではその様に人々をマインドコントロールし、寄付金を集めていたが… 実際には、裏でH&Fを破壊できる新薬の開発に莫大な投資をしていたのだった…
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