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「超タイプー!」
私が注意の声を上げるよりも早く叶絵がネウロの前へ。
そして……。
「私、ヤコの友人で籠原叶絵っていいます!」
「え、そうなんですか?いやぁ、先生がいつもお世話になっています。
先生、胃袋が底なしだから大変でしょう?」
「あ、わかります?いつも昼休みなんか注目の的で大変なんですよねーw」
なんか最後の方、ぜんぜん良い意味に取れないんだけど;
そんなことよりも!
「ダメよ叶絵、そいつは……」
「じゃあ明日、駅の改札口で待ってますね♪」
「早っ!」
「それでは今日はこの辺で失礼します。ヤコ、また月曜日~」
叶絵が嵐の如く帰っていって数分後。
「ちょっとネウロ!」
助手の皮を被ったドS魔人に怖いもの知らずで詰め寄る。
「どうしたウジムシ。」
「『どうした』じゃない!
叶絵とデートをするなんて、何考えているのよ;」
「突っ込むところはそこか?
まぁ良い、貴様がだんだん我輩の奴隷になってきている証だからな。」
「ぐっ、今はそんなのどうでもいいわよ!
お願いだから叶絵には手を出さないでちょうだい!」
「ふん。新しい奴れ……もとい協力者が手に入るかもしれんのだ、
メス豚の言うことなど知ったことか。」
(やっぱり……はぁ。)
「わかった。その代わり、ちゃんとエスコートするんだよ?」
「……(キラキラ)あの女にコートを被せて
貴様にしているようなことをすれば良いのだな♪」
スパーン!
「誰がドSコートしろと言った!」
「はっはっは」
「んもぅ……まぁいいや。なんかお腹すいちゃった。
そういやさっき、生春巻きがどーのって言っていたよね?(キラキラ)」
「卑しい豚め。まぁ良い……ほら」
そう言って彼が投げてよこしたのは……。
「ちょっと、これ生ゴミじゃない!」
「何を言う、中の餡を袋で包んであるではないか。立派な生春巻きだぞ。」
……頭が痛くなってきた。
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