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「ええ?!なんでなんで!!みんなー!課長捕まった!!」 タッタッタとなぎささん達に駆け寄っていく大地くんの音がする。 それと共にガヤガヤと周りの音が大きくなってあたしはヒヤリと背筋が寒くなるのを感じる。 「え!?どこ!?どこにいたの!?」 「鈴ちゃんと一緒にいた!!」 「ええええー!なんでよなんで!」 「・・・あやしいです・・。」 みんなの声が携帯電話を通して聞こえてくる。 課長・・・!!どうして今一緒だって言っちゃうんですか!! あとあと来るであろうなぎささんのメールが怖い。 あの追求の手から今回こそは逃れられないような気がする。 心の中でため息をつき、うらめし気に課長を見ると課長もこちらを見ていたらしく、その綺麗な二重と視線が絡まってしまった。 貫かれるようにあたしに向けられているその視線を外すことができなくなってしまって。 課長経験値の低いあたしはたったそれだけで動けなくなる。 近すぎる程そばにあった課長の顔。 ああ、課長ってまつげも長いんだなぁ、なんて全然関係ない事を思ったりして。 .
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